息子に理不尽に怒ってしまったという、つまらないお話です。
小2の息子は、はっきり言って運動音痴。
そして、めちゃくちゃマイペース。
でも、決して足が遅いわけではない。
少しだけ“感”が悪かったり、 瞬発力が他の子と比べるとやや劣っているのかもしれない。
あとは、闘争心があまりない。
勉強はやたらとできる
何故かはわからないけど、 中学生や高校生で習う様な漢字が普通に読める。(書けないけど)
本も大好きで、 文章から要点や作者の主張を読み取る事も出来ている。
英単語も教えてないのに読めたり、意味がわかっている事がある
算数も割と得意。
計算が早い訳ではないが、凄く正確。
勉強だけみたら、おそらくクラスで1番か2番といったところ。
※親バカですみません
そんな息子が、半年前からフットサルを始めた
始めたきっかけは、運動推進派の妻が、ゴリ押しして始めさせた。
(だったと思う)
妻は、 子供に対して運動神経が良くあって欲しいという気持ちが強い。
男だから、運動ができて欲しいと思うのが普通なのかな・・・
僕は、小さい頃からずっとサッカーをやってきて、 なれるものならプロサッカー選手になりたいと思っていた程、 本気でサッカーに取り組んでいた頃もあった。
実力は全然たいした事はなかったし、 実績も全くと言っていい程残せなかった。
そして、サッカーへの情熱が無くなった途端に、 何を心の拠り所にして良いのかわからなくなった。
だからスポーツを通して人生が豊かになったとは、 1ミリたりとも思えなかった。
(ホントはそんな事ないのに)
なので、息子がスポーツに打ち込むのはいいけど、 もしも夢が砕けた時に抜け殻みたいになって欲しくない。
スポーツはそこそこで良い、代わりに『色々な事にチャレンジする精神』と『 将来お金に困らない様な思考』 を持てるような教育や経験をさせてあげたいと思っていた。
息子のフットサルの送り迎え&見学へ行く
そこには、あまりにも逆ファンタジスタな息子がいた。
本人は真面目にやっている(と思われる)けど、 こちらから見ていると笑ってしまう程、 ファンタジーな動きをする。
そのくせマイペース過ぎて、コーチの話も聞いていない。
この時、僕に松岡修造バリの暑苦しい感情が降りてきた。
自宅に戻り、コーチの話していた内容を息子に再度説明すると、 イヤイヤ感をメッチャ出して聞く息子。
僕も段々と熱くなり、 ついに息子に対して感情的に激しく怒鳴ってしまった。
“やりたくもないフットサル” をやらされている息子にとってはかなり理不尽な出来事だったのか もしれない。
ボロボロと大粒の涙を流す息子を見て、 どうしようもない後悔の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいにな った。
- 激しく否定されて、心に傷を負わせてしまったかも
- “サッカーの話をするお父さん” は怖いと思わせてしまったのかも
- 少しずつ好きになりかけていたサッカー(
フットサル)も嫌いになってしまったかもしれない
大人は何故、子供に必要以上の事を求めてしまうのか
いや、何故僕は流されてしまったのだろうか?
周りの子供達と比較してしまったのだろうか、もしくは自分の子供の頃と重ねてしまったのだろうか。
運動がそんなに得意でない事くらい、ホントはどうでもいい。
昔の事ではあるが、産まれてすぐに高熱をだした息子は、 そのまま集中治療室にはいった。
大げさかもしれないが、自分の命と引き換えにでも、 息子を助けてほしいとその時に思った。
中島みゆきじゃないが、息子が元気になるなら何でもできるとも思った。
今、息子は毎日元気で、おまけに頭もいい。
穏やかな性格で、とても優しい。
それで充分じゃないか。
寝る直前、もうすっかり冷静になった僕に、 今日学校で起きた事を何事もなかったかのように話してくれる息子。
なんて優しいんだろう。
そういえば、
息子がフットサルを始めてからは、 休日に公園で一緒にリフティングの練習をしたり、パス交換( 野球でいうキャッチボールみたいなもの)をするようになった。
僕は、それが楽しかったし、その時間が好きだった。
親が子供を育ている。
確かにそう。
でも親も子供に成長させられていて、僕達『親』は、 いつでも子供にめちゃくちゃ癒やされているって事を思い知らされ た1日だった。
僕は、サッカーが好きだ。
だから息子にもサッカーが好きになってほしい。
一緒にJリーグやFリーグ観戦にも行きたいし、 また公園でパス交換もしたい。
でも息子が、サッカーを上手くならなくてもいい。
いつも元気で、ゆっくりと少しずつ大人になってくれれば、 それでいい。
少し位、運動が出来なくても、
「よく頑張ったな!」
と言える心の余裕をいつも持っていたい。
そんな気持ちを忘れずに、 これからも子供達と過ごして行けたらいいなと思った。
おしまい。