2017年のふるさと納税でGETした「モンベルポイント」が、 何だかんだで使われないまま15, 000ポイント残っていたので、 このポイントでキャンプ道具を買ってみました。
モンベルショップでは、他社の製品も取り扱っており、 自社製品と競合しない物であれば、「お取り寄せ」 をする事ができます。
※残念な事に、2018年の5月頃から「 モンベルポイントバウチャー」は、 ふるさと納税の返礼品から姿を消してしまいましたが・・・
タイトルにもありますが、我が家は『虫の寄りにくいランタン ST-233』を購入しました。
商品名が個性的すぎる
ところで・・・
この商品名、
「虫の寄りにくいランタン」て。
・・・ダサっ(こらこら)
個人的には、
「この個性的な商品名がどうやって決まったのか」
かなり気になる所です。
(開発部長がゴリ押ししたのかな〜)
まぁ、1度聞いたら忘れない程のインパクトはありますね。
(それが狙いか)
でも
なんだかんだで、使い込んでいくと
そんなダサい名前(こらこら) にも愛着が湧いてくるから不思議です。
ランタンの仕様(メーカー公表)
大きさ : 直径136mm×高さ375mm(使用時)
直径136mm×高さ225mm(収納時)
重量 : 1.3kg(本体のみ)
照度 : 550〜660ルクス
燃料 : CB缶
使用時間: 3.0〜3.5時間
原産国 : 日本
マントル: ST-2101
実際の大きさは・・・
メーカーが公表している数字だけでは、 実際の大きさがピンとこないかもしれないので、 我が家の所有しているランタンと並べてみました。
使用時は、コールマンのワンマントルランタンよりも大きいです。
そして、使用しない時はコンパクトにできます。
こういうところは素敵ですね。
最大の特徴は・・・
パワーブースターを標準装備
個人的には、このランタン最大の特徴は、「虫の寄りにくい事」 ではなく、「パワーブースターを標準装備している事」 だと思います。
では、
パワーブースターが装備されているメリットは何なのか?
それはCB缶に関係しているので、調べた事を書いておきます。
この『虫の寄りにくいランタン』は、 カセットコンロ等に使用するCB缶(家庭用のガス缶) を燃料として使用します。
CB缶の欠点は・・・
「寒い時」や「長時間の使用時」には、 ガス缶がめちゃくちゃ冷たくなってしまいます。
ガス缶が冷えると、ガスが気化しにくくなり、 火力が極端に弱くなってしまう事がCB缶の欠点と言えます。
この現象をドロップダウンといいます。
パワーブースターの出番!
パワーブースターとは、簡単に説明するとランタンが発生させる熱をガス缶に伝えて、 ガス缶が冷え過ぎてしまうのを低減するパーツです。
つまり
パワーブースター装備
↓
ガス缶の冷えを低減
↓
ドロップダウン防止
↓
ランタンの照度が安定
という構図が成り立ちます。
※ちなみにコールマンなどのガスランタンで使用するOD缶( アウトドア専用のガス缶)は、 混入されているガスの種類や配分が、CB缶とは異なる為に、 ドロップダウンが発生しにくいようです(その分、 高価ですけどね)
CB缶タイプでも、 ドロップダウンしにくいパワーガスを併用すれば、 冬でも照度が安定するかも。
パワーブースター非搭載のランタン
CB缶仕様のガスランタンにとって、パワーブースターが、 かなり重要なパーツという事がわかりましたが、
中には
パワーブースターを搭載していないランタンもあります。
【SOTO 】フォールディングランタン
【ユニフレーム】 フォールディングランタン
などです。
「ガスが残っているのに、どんどん暗くなっていった」
「寒い日には1.5時間位しか明るさを保てなかった」
・・・などなど。
アマゾンや楽天などにも、 ドロップダウンを体験した人のレビューが散見できます。
CB缶仕様のガスランタン購入を検討している人は、
絶対にパワーブースターを搭載している物を選んだ方が良いです。
ST-233の良い点
この「虫の寄りにくいランタン ST-233」を半年程使用してみて、 良いと思った点をまとめてみます。
燃料のセットが簡単すぎる
写真の様に、CB缶を固定する為の金具が着いているので、 CB缶をランタンの下から「カチッ」 と音がなるまで差し込むだけです。
「手間がかかるからこそ、ガソリンランタンが好き」という人( 変態だね)は
簡単過ぎて物足りないかもしれませんが、
もしも
緊急時や暗い中で作業しなければならない状況だったら・・・
全然アリですよね。
「いやいや、そんな状況だったら俺はLED使うし」
とか・・・
今は言わんといて〜。
点火が簡単すぎる
他のガスランタンも同じだと思いますが、 つまみを回して点火ボタンを「カチッ」と押すだけです。
ガソリンランタンの様に、火柱も上がらなければ、 ポンピングをする必要もありません。
これも、「物足りない人」には物足りないかもしれませんが、 状況によっては有り難い機能です。
予想以上に明るい
メーカーが公表している照度は、550〜 660ルクスとの事ですが・・・
「は?」
「ルクス?なにそれ」
という人の為に、
実際に使用した時の写真で説明しましょう・・・・
写真は、2018年のGWに行った「ほうべの森」
左が「SOTO ST-233」で、中央が「コールマン286A」、右が「 ジェントス」です。
見ての通り、 コールマンのワンマントルランタン286Aと比較しても、 たいして変わりません。
(写真ではわかりにくいかもしれませんが、286Aのほうが少し明るいです)
メインランタンにしても全く問題無いレベル だと僕は思います。
・・・というか、
LEDのくせに右側で異様な明るさを放つジェントス君。
LEDのくせにな・・・・
予想以上にガスが長持ちする
メーカーの公表では、使用時間は3時間との事ですが・・・
これは多分フルパワーで使用した際のデータでしょうか。
実際に使用する際には、少し火力(光量)を落せば、4〜 5時間はもちます。
我が家のキャンプでは、夕方に点火してから、 就寝する少し前まで「ゴォーゴォー」言っていました。
マントルが安い
使用するマントルは、専用の物ですが1枚辺り200円程です。
機種にもよりますが、マントルの値段がやけに高い物もあるので、 これは地味に嬉しいポイントです。
マントル自体は、結構長持ちします。
(我が家では、まだ1度も交換していません)
持ち運びが安心
先程『実際の大きさは・・・』の所で1度記載しましたが、 使用していない時は、写真の様にコンパクトになります。
コンパクトになって、保管しやすくなるのはもちろんですが、 グローブ(ガラス製のカバー)を本体の内部に収納できるため、 何かにぶつけてグローブを割ってしまう心配がありません。
「保管」や「持ち運び」 を安心してできる構造は、なかなか優秀です。
燃料を統一できる
CB缶は、
- 安い(特にコレ)
- 調達しやすい(どこにでも売っている)
- 保管しやすい
- 家庭でも使える
などのメリットがあります。
我が家のキャンプの調理器具は、 家庭用カセットコンロを使用しています。
(これが薄くて、軽くて携帯しやすいんですもの)
カセットコンロとランタンを、安価な燃料に統一することで、「 ランニングコスト」や「ストック量」 に余計な気を使う必要がなくなり、 キャンプを心から楽しむ事ができます。
(ちょっとオーバーですが・・・)
災害時にも役に立つはず
今、日本列島は
- 地震
- 台風
- 大雨
- 大雪
- 猛暑
- ミサイル
など様々な災害リスクがあります。
いつ、どこで、どんな災害に巻き込まれてしまうかは、 誰にもわかりませんが・・・
もしもの時に、
- 誰にでも簡単に使える
- 寒い時に少しでも暖を取る事ができる
- ガス缶が手に入り易い
- ガス缶の汎用性が高い
- 停電時にも使える
そんなランタンがあったら、とっても頼もしいし、 きっと活躍してくれると思いませんか。
ST-233のイマイチな点
では、反対にイマイチな所も挙げておきます。
ちょっと安っぽい
本体が樹脂製なので、コールマンやユニフレーム、 ペトロマックスのランタンと比べると、 やはり安っぽさは否めません。
色やデザインはそんなに嫌いではないですが・・・
(まぁ、こればかりは好みの問題)
※安っぽいとは言ったものの、造りはしっかりとしていて、 簡単に壊れるような物では無いと思いますよ
う〜ん、個人的にイマイチな点と言ったらそんな所でしょうか。
で、本当に虫が寄りにくいの?
これは、正直よくわかりません。
・・・・というのも
個人的には、サイトは明るいほうが好きなので、
推奨されている「虫の寄りにくい3大ポイント」 を実践していないからです。
(これやると少し暗くなっちゃうんです)
(出典:新富士バーナーHPより)
それに、
サイト全体を明るくしていると、 どうしても虫は寄ってきますからね。
キャンプを始めたばかりの頃は、虫が来ると、 妻も子供もワーワーと騒いでいましたが・・・・
なんか、
いつの間にか慣れたみたいですし。
・・・でも
折角なので、今度検証してみたいと思います。
検証結果は追記する予定ですので、期待せずにたまに覗いてみてくださいね。
まとめ
最近では、LEDランタンの性能も目を見張るものがあり、 燃料系ランタンを使用しない方もいると思います。
でも僕個人としては、やっぱり燃料系ランタンが好きです。
点火する時のちょっとした「緊張感」や「ススのニオイ」、「 ポンピングして火を手懐ける感じ」なんかが、 たまらなく好きだったりします。
このST-233は、本当に手間がかからなくて「物足りなさ」 は少しありますが、使い勝手が良くてとても気に入っています。
こんな人にはオススメです
- 初めて燃料系ランタン購入を検討してる人
- 燃料系ランタンに不慣れな人
- CB缶で燃料を統一したい人
是非、検討してみてくださいね。
おしまい。
やっぱりセットが超お得!